不妊問題解決

 

元気な赤ちゃんを授かるために

元気な赤ちゃんを授かるために
 
知っておきたい基礎知識
女性の体はホルモンの働きによって、約28日周期の月経サイクルが生まれて、妊娠するための準備を繰り返しています。
 
その中で、卵巣から分泌される卵胞ホルモンのエストロゲンと黄体ホルモンのプロゲステロンという女性ホルモンが妊娠に大きく関わっています。
 
月経周期は、月経期・卵胞期・排卵期とつづきこの期間に卵胞ホルモン(エストロゲン)が分泌されます。この期間は低温期になります。次に黄体期には、黄体ホルモン(プロゲストロン)が分泌されます。
 
黄体期は高温期になり、基礎体温表によって周期がわかるのです。
 
基礎体温表をチェックしましょう
基礎体温表は体のリズムがわかります。基礎体温は安静時の体温で、自分の体を写す鏡といわれています。体のリズムやホルモンの働きを知ることができます。
 
理想といわれる基礎体温は、おおむね低温期と高温期の二層になっていれば、正常な基礎体温といえるでしょう。
 
基礎体温からわかること
①きちんと排卵があるかどうか ②毎日のパターンから排卵日を予測できる ③女性ホルモンが分泌されているかどうか ④妊娠の可能性 以上が基礎体温表から読み取れます。
 
妊娠できる基礎体温表はこれ!
低温期と高温期が二層になっている ②低温期は36℃以上で36.5℃以下である、その期間は12~18日である ③高温期は36.7℃を越えている、そして、36.7℃から0.3℃以上ある
高温期は10日以上ある(10日以上あると妊娠しやすい、理想は12日以上)⑤低温期から高温期に2日以内で上がる 以上5つをチェックします。
 
漢方で体づくり
西洋医学的には、妊娠には「性腺軸」をしっかりさせることです。間脳・視床下部ー脳下垂体ー卵巣の性腺軸をしっかり働かせることといわれます。卵巣には原始卵胞をたくさん持っています。
 
胎児では700万個、出産直後200万個、思春期30万個、そして、閉経ではついに0になってしまいます。卵胞から卵子をつくりますから0になるとできなくなります。
 
卵子を作る命令1回で、20歳では1000個の原始卵胞が目覚め、30歳では100個、35歳で50個、40歳で10個といわれています。年を重ねると不妊になるのはそのためです。
 
西洋医学的には、卵巣や子宮など女性の体の一部だけに目を向けがちですが、漢方では、妊娠しやすい体質になるように体全体の状態を見て不妊の原因を考えます。
 
基礎体温表から、どのように体質を知ることができるか、漢方の考え方を次に説明します。
 

漢方では不妊の原因5つ

漢方では不妊の原因5つ
 
不妊の原因
腎虚=腎は生殖をつかさどるといわれます。 ②気血不足=栄養不足です。③瘀血(おけつ)=血液の循環が悪くなっています。④痰湿(たんしつ)=水分代謝が悪くなっています。⑤気滞(きたい)=気のめぐりが悪くなっています。気とはエネルギーのことです。現代的にはストレス過多といえるでしょう。
 

基礎体温表から読み解く漢方での不妊の原因

基礎体温表から読み解く漢方での不妊の原因
 
高温期に問題あり
高温期に問題のある基礎体温表は「陽虚」といわれる冷えの体質です。「」すなわち太陽のごとく温めることができない体質です。
 
 
高温期に問題がある基礎体温表をチェック
 
①36.7℃より下がる ②高温期が10日以上ない ③低温期から高温期へ2日以内に上がること ④高温期へ上がって下がってしまう。上下する。⑤低温期から高温期へだらだら上がる
 
以上5つに問題があると「陽虚」と判断します。⑤の場合には気滞(ストレス)でも起こります。
 
低温期に問題あり
低温期は卵子を作る期間です。①その低温期が短い場合は、物質の不足です。血虚(けっきょ)や陰虚(いんきょ)です。血が不足や血に熱を持つ虚熱になっています。
 
②低温期が長い場合は、血虚又は気血両虚です。気(エネルギー)も血(物質)も少ないことです。つまり「ガソリン不足」ということになります。
 
 

具体的に漢方による不妊対策

具体的に漢方による不妊対策
 
①腎虚を治す
不妊原因の五つのうち一つは「腎虚」です。
 
腎は生殖をつかさどります(子宮・卵巣・精巣) 腎は車でいうところの「エンジン」です。
そのエンジン(腎)にガソリン(気や血)が流れ込まないとエンジン(腎)は働きません。
 
 

不妊の原因の一番は腎虚

不妊の原因の一番は腎虚
 
腎虚に「陽虚」と「陰虚」
腎虚には「腎の陽虚」と「腎の陰虚」があり、腎の陽虚は「陽」が虚す、すなわち温めることができない人です。冷える、寒がる、手足が冷たいなど、陽のエネルギーが不足している人です。陽虚の人は「補陽」を行います。
 
一方、腎の陰虚の「陰」とは物質です。陰虚の人は、のぼせやほてりを訴えます。栄養を補う「補陰」を行います。陽と陰の割合は4対1ぐらいです。圧倒的に陽の不足「陽虚」の方が多いのです。
 
「腎は精を蔵す」といわれるように、腎精が不足することを避けなければなりません。不妊治療の第一番は「腎」の強化です。35歳以上になると特に腎を強めて置くことが肝腎です。
 
②不妊の原因は気滞(きたい)
気滞はストレスのことです。産めないためのストレス、プレッシャーなどを感じて気滞が発生します。そうして、生理の周期は不安定になり、早くなったり、遅くなったりします。また、生理前に不調が起きやすくなつことがあります。
 
気の流れが滞るわけですから、気のめぐりをよくするこがだいじです。東洋医学では自律神経系は五臓の一つ「肝」の異常と捉えます。肝は気の流れに関わっています。
 
例えば、道路で交通渋滞が発生している場合にイライラすることがあります。スイスイと交通の流れがスムーズの場合は気分がよいものです。
 
イライラやストレスを感じている人は、気のめぐりをよくすることです。
 
③不妊の原因は気血の不足
「気」は生命エネルギーで、元気のもとや防衛力です。「血」は血液の他に栄養分のことです。この血が不足すると、子宮内膜が厚くなりにくいなど、また、月経に関するトラブルが起こりやすくなります。
 
これらの不妊には「補気=気を補う」「補血=血を補う」ことを行います。
 
④不妊の原因は瘀血(おけつ)
「瘀血」は血液循環が悪く、いらないものができるといえるでしょう。そのために月経痛、黒ずみ、しこり、しみ、あざができやすくなります。子宮筋腫や子宮内膜症は「瘀血」が考えられます。
 
このような不妊には「活血(かっけつ)」です。すなわち血の流れをよくします。
 
⑤不妊の原因は痰湿(たんしつ)
「痰湿」は水分の滞りです。いらいない水分が停滞したために、体がだるい、むくみや肥満が起こります。脂肪やコレステロールなども含みます。
 
水分が多いと体が冷えることがあります。また、子宮周囲の「気」や「血」の流れが悪くなることもあります。
 
「痰湿」は「化痰(けたん)」すなわち、余分な水分を取り除くことをします。
 

直近の例

直近の例
 
着床しました。 2月に女子出産
30歳。体外受精をしていました。なかなか着床しませんでした。寒がりで冷え性です。顔色も白く、元気がありません。気の不足と血の不足と判断し、補気と補血の漢方薬を3ヶ月飲んでもらいました。
 
その後、着床したとの報告でした。おめでとうございます。第一歩の成功ですが、まだこれからです。丈夫な赤ちゃんができることが目標です。
 
2月に女子出産とお母さんが報告されました。母子とも健康です。
 
半年後、赤ちゃんを抱っこしてお見えになりました。元気に育ってほしいですね。
 
 

男女不妊相談

男女不妊相談
 
基礎体温表をご持参ください
基礎体温表から原因を読み取ります。そして、生理の状態、その他の特徴から妊娠しやすい体づくりを提案します。
 
電話相談もしています。その際に基礎体温表はファックスでお送りください。
 
電話、ファックス共 079-240-7883 担当 橋本
 
 
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